初めての子供である長男を授かるまでの道のりと思いと題して、情報共有をします
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現在子供は二人居り、一人目である長男はすでに小学生になっていますが、ちょっと振り返ってみたいと思います。
結婚してすぐは二人の時間を楽しみたいという思いがあったため、1年間近く子作りは避けていました。
私は遅い結婚でしたので、そんな余裕をブッこいている暇は無かったのですが、なんとなく。(笑)
その当時の私は、そこまで子供を欲していなかった、というのもあります。
作らない気は無かったですが、成り行きに任せれば…程度の思いでした。
逆に妻は切望していて、ちょいちょいプッシュがありました。
そしてなんとなく世間体的に視線が気になりだした頃、いよいよ第一子を授かることに。
妊婦すると妊婦健診というものがあるのですが、出産するまでに15~16回受けることになります。
これが健康保険の適用外になるため負担は10割となり、かなりの出費を強いられることになるのです。
今は市区町村で差はあれど「妊婦健診の助成」がありますので、ほぼ免除になるようになりましたが、私の頃は数回を除き全額支払いでした。
もうなんというか…凄いです。
子持ち家庭が全部金持ちに見えてきます…。
出血があり医者に行ったところ、切迫流産の危険性があるので1ヶ月安静と言われました。
血が出るだけでもビビってしまうなか、「流産」という単語はかなり不安を煽ります。
妻は外出どころか、部屋を立って歩くこともできません。
物理的には可能なのですが、不安で動けないのです。
別に書く予定ですが、実は長男を授かるまで1年かかりました。
その間、全くできなかったのです。
やっと授かった息子を、ここで失うわけにはいきません。
ずーっと寝たきりになりますので、必然的に家事が溜まります。
また私は普通に仕事へ行っており、職業柄帰宅は深夜が多かったので、その間は妻が飢えていたり。(笑)
1ヶ月というのは結構長くて、辛い期間だったことを覚えています。
1度陣痛がきて夜中に叩き起こされ、車で病院まで向かいます。
しかし検診の結果「がっちり閉じている」とのことで、その日は帰ることに。
数日後、再度の陣痛で病院を訪れ、今度はそのまま入院となりました。
いよいよ出産です。
ただ、産まれるまでが結構長かった…。
陣痛がキツイらしく、看護婦さんからのアドバイスで「拳でお尻を押してあげると楽になる」を私が行います。
…3時間ほど。(汗)
これが結構キツくて、腕の感覚がロストするほど。
もう勘弁…というときに、
妻「いたたたたた…」
私(こいつ、ギャグでやっているわけじゃないよな…)
そうこうしているうちに看護婦さんからの第2のアドバイスで、妻が分娩台に乗ることに。
妻「あ、楽になった…」
私「…え?(汗)」
どうやら痛みが治まった模様。
…もっと早く乗ってくれれば。
結果論なので仕方がないけど、ちょっとやりきれない気持ちになりました。(笑)
出産の準備が整い、妻は別室に移動します。
利用した国立病院は目の前での立会いは禁止されており、空間的には繋がっている隣のエリアで待機です。
出産は全く見えません。
そういう系の苦手な私にとって、その条件は好都合でしたが。
お義母さんと二人で待っている中、とうとう息子がこの世に生を受けました。
声が聞こえた時には泣けましたよ。
ただ、思ったほど感動がなかったのも事実です。
実感がないというか。
実際生む立場ではない父親だからなのか、私個人の問題なのかはわかりませんが。
母親は約9ヶ月もの間、否応無しでも子供の存在を体内に感じています。
父親はこの瞬間から子供と接し始めるのです。
子供を欲する思いの差もあるかもしれませんが、父親の気持ちは数ヵ月後に母親と同等になるのではないでしょうか。
ほぼ徹夜であった出産初日が過ぎ、いよいよ家族3人での人生が始まります。
もう自分だけの思いだけでなく、私が責任を負うべき存在ができたのです。
仕事はメチャメチャハードで遅い日が続きましたが、病院へは足を運びます。
生まれたての時のようなどこか作り物みたいな感じは抜け、すっかり見慣れた赤ちゃんになっています。
また私だけでなく、両家の親も病院に来てくれました。
両家にとって初孫になりますので、その喜びようはもう…ね。(笑)
喜ぶ親達を見て、子供ができて良かったな…と感じます。
少しは親孝行にもなったでしょうか…。
しかし不思議なものです。
今まで赤ちゃんはそこそこ見てきていますが、今目の前にいるのは自分の子供です。
動物園のパンダとは違い、時々見に来てサヨウナラ…ではないのです。
今後は一緒に生活し、いずれは意思の疎通や会話までも。
私の人生の一部となっていくのです。
息子が生まれたことで、ここに父親も誕生しました。
さて、この先お互いどのように成長していくのでしょうか。
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